『リレー・エッセイ医学の道』

二宮 英温、図書新聞 [編]

NPO法人CIMネット代表理事
PEG ドクターズネットワーク [発行]

虎の門病院での呼吸器外来で最後の患者を診終わった直後、胸部動脈瘤破裂で急逝した本間日臣博士。本書は博士の遺志を継承せんとする思いから、図書新聞上に約1年半連載され、四十六氏による七十二編のリレーエッセイを収録したもの。戦後日本の呼吸器病学の歩みと共にあり、呼吸器病学の日本のレベルを国際的に高めた博士の人柄や業績、後進への指導力を賛える医学者、医療関係者、医学生、作家、編集者のエッセイを一読すると、博士こそ「医師にして哲学者たるは神に等しい」と言う医聖ヒポクラテスの言葉その人であったとの思いが一層強まるだろう。